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僕にとって北アルプスは少しだけ特別な存在。
何が足りないのか分からないけれど、常にピントが合っていない感を持ち続けながら釣りをしている、そんな状態なのだ。負のスパイラルは肩に力を入れ、ますます悪い方向へと。
東北の渓とも違うし、関東の渓とも違う。僕にとって北アルプスの釣りは・・・
もはやリベンジ的な思いは消え失せて、適当に岩魚を釣って、いつもの場所にお酒を飲みに行こうぐらいの気持ちだ。

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マスター:『今回はどこ行くの~?』
僕:『適度なサイズが適度に釣れれば、もう十分ですー』
マスター:『人が多いしこの天候で厳しいけれど、何とかなると思うよ~』と。
北アルプスだからといって、釣り人は実に多いし、現実にはなかなか厳しいのだ。
いつも上手く釣りきれない場所だし、飽きない程度に釣れれば十分と思ったんだ。

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ウェーダーを履いてきてちょっと失敗したと思った瞬間
暑い。暑すぎる。熱中症になってしまいそうだ。
大岩の巻き返しに毛鉤を浮かべてゆっくりと流していると、シュっと毛鉤が消える。反射的にロッドをあおると、ドカーンとザラ瀬を突っ走り、カスカペディアをジージー逆回転させながら対岸の大岩のエグレに入ろうとしている。息つく間も与えないほどの走りっぷりだ。逃げ方を知ってる岩魚だと直感した。
ここで入られたら万事休す。ティペットが切れてもいい、凄い勢いで出て行くラインを押さえて、ロッドを寝かせ、バットの力で走る魚を止める。寸前の所で大岩のエグレから引き剥がす。ニジのような走りに、スレ掛かりかと思った。

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またしても真昼間の尺。このサイズであの走りとは・・・クリック拡大
不思議なもんだ。あれほど釣りたいと思っていたときは全く出てくれないくせに、肩の力が抜けた途端に初っ端からこれだ。
反応は確かに悪いけど飽きない程度に出てくれて、2時間ほど釣りをして終了。暑さと寝不足でフラフラ。もうギブアップ。で、温泉に直行(笑)

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これはほんの序の口。うー、生き返る!
イタリアンのフルコースが美味いこと美味いこと。そして、いつもいつも食いきれないほどのボリューム。こちらもギブ~
酔いが回ったあたりで夜のキャスティングチェック(笑)
自分のロッドであーだ、こーだやっていたんだけれど、ふと、あのロッドが気になった。
その時たまたま白馬で一緒になったOmura Rodのビルダーさんに振らせてもらったデモロッド。その時のエントリーでも書いているけれど、すごく心地よくキャスティング出来て、次のバンブーロッドはこれだなと秘かに思っていたほどなんだ。
この時、製造番号の1~3のロッドがビルダーさんによって白馬に置かれたんだ。確かまだ正式な発売前だったと思う。
お願いして久しぶりに振ってみたOmura Rodの764H4というロッド。自分のロッドもバンブーに代わった今、改めてそのロッドの良さが分かるようになった。

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もはやこのロッドへの思いは抜き差しならないものとなり・・・
白馬に置いてあった残り2本の764H4のうち、製造番号が1003(3番目の製造)と刻印されたロッドに目を奪われた。
このロッド達が初めて世に出た時に僕も居合わせていたんだから、きっと縁があったんだろう。なんて理由を付けて、翌朝、引き取る事と相成りました(苦笑)

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ロッドに刻印された764は7ft6inの4番。白馬のHに4ピースの意だと思う
このロッドの最大の特徴はカーボン製のフェルールとインプリグネイテッド仕上げという事。もちろんテーパーデザインとか細かなエッセンスはあるんだろうけれど、結果として、この長さのバンブーロッドでありながら、驚くほど軽快で、シャープな振り心地を実現している。
バンブーロッド特有のラインを力強く押し出す感覚はさらに研ぎ澄まされ、スラックの無いループは気持ちいいほどに伸びていき、誰が振っても上手くなったと感じてしまうだろう。それほどにロッドがラインを出してくれる感覚なんだ。
ある時はナローループで、またある時は舟形のループを作る。僕の技術でさえ、そこそこ意図的にループの形を替える事が出来る。ロッド全体のバランスが絶妙なんだ。

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さっそく開発された場所で半日のデビュー
リーダーキャストも出来るし、20ヤードを超えるようなロングレンジでもブンッとラインを飛ばしてしまう。尺オーバーを念頭に開発されたとは言え、繊細なティップがそこそこのサイズでも楽しませてくれるから面白い。
4ピースで携行性抜群、持ち重り感も少なく、キャスティングも楽だから疲れにくい。何より振っていて楽しいんだ。おー、いいねー!なんて誰もいない渓でニヤニヤしつつ釣りをする。もう人様には見せられませんって(笑)
あれ、こんなループを作れたっけ?あれ、オーバーターンしちゃったよ。おっ、こんなグリップの握り方でいけちゃうの?・・・なんて言いながら、デレデレのぐふふ・・・もうアホみたいでしたわ。

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北アルプスの岩魚でとりあえずの入魂
ラインを出して思うようにプレゼンテーション出来れば、自然に毛鉤は流れ、その先の沈み石で水面が割れる。サイズによらずこういうのが最高なんだ。
一呼吸遅らせて合わせれば、がっぷり毛鉤を咥えている。岩魚が走り、ティップからミドルまでがよく追従している。これこそフライフィッシングの醍醐味。
久しぶりに味わう爽快な釣りだった。

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全身をさらけ出して毛鉤に飛び出した岩魚
北アルプスの渓でずっと感じていた違和感はいつの間にか消えて、自分の釣りが出来ているなと感じる事ができた。
暫くの間は飲まず食わずで生活しないといけないけれどね(笑)
リーダーキャストからロングレンジまでスムーズにキャスト出来る・・・矛盾した事を可能にしているという意味で脅威のロッドと題したけれど、そこにあるのはキャスターを選ばず、誰にでも使い易い完成されたロッドなんだ。
ロッドを信じてスッと振れば矢のようなループが出来る・・・今、PCのキーボードを打つ手にさえ、その感触が蘇るほど心地良い。ぐっとグリップを押すと、ラインがティップに追従して、最後まで裏切らない感覚とでも言うのかな。
ずい分前に『いつか君は絶対にバンブーを持つと思うよ』と断言した方は先日、『教えてあげるから自分で作ったら?』だって。
その時は無理だろって笑ったけど・・・アブナイアブナイ。

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これがカーボンフェルール。某有名メーカーによる職人技
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